本の感想を書くところ

本を読んで思ったこと。感じたこと。

そのWinは誰の為?~七つの習慣⑤第四の習慣:Win-Winを考える

1. 相手の為に自分を犠牲にしてはいけない

会社でリーダーになった時、「これからは部下のために仕事をするのが自分の役割」と考えました。 当時の上司からも「自己犠牲。会社のために。部下のために。」というような話をされた記憶もあります。 「なるほど、確かに。」と思い、自分の時間をかなり削りました。部下からの月報やメールで休みの日を一日使うこともざらにありました。
当然、家族と接する時間も少なくなります。家にいるのに父親はずっとパソコンに向かっている。この状況で誰が幸せになったのか。 少なくとも、「自分の本当の幸せ」は考えていなかったと思います。 「相応の給料は貰えている」と思っていましたが、自分を納得させるための良い訳だったのかもしれません。 全てを否定する訳ではありませんが、自分の考えと行動はかなり極端だったと思います。

2. 相手を理解するために、自分のことを知ろう

自分のことについて、どれくらい考えたことがありますか? 自分のことを本気で考えられないと、「自分も相手も幸せになる」という考えには至れないのではないでしょうか。 Win-Winは「お互いに相手のことを第一に考える」ではなく、「お互いが自分の利益の為に相手と協力する」ことだと思います。
自分の利益をとことんまで追求した結果、お互いが幸せになる。そのためには、まず初めに自分のことを深く理解する必要があります。
だからこそ、第一の習慣~第三の習慣が不可欠であり、自立が必要なのだと思います。

3. 相手に共感できてますか?

自分のことを知ると共に、相手に共感できなければWin-Winは実現しません。
自分にとっては取るに足らないこと・どうでもいいことでも、相手にとっては重要かもしれない。 自分の中の正解が相手にとっての正解とイコールになるとは限りません。
相手が何を大事にしており、どんなゴールを思い描いているのか。想像するのではなく、話し合うことが大事です。
「相手の方から自分を理解してほしい」と思うことは自然だと思います。ですが、まずは自分が胸襟を開き相手に共感することから始めましょう。 心を開いて接してくれているとお互いに感じられたとき、警戒心や損得勘定のないコミュニケーションが始まります。

4. まとめ

近江商人の心得に『三方良し』という言葉があります。


【三方良し】
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。
売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。

引用元:デジタル大辞泉

この考えがWin-Winの理想形なのではないかと感じています。
理想の形を築くためには、人格と能力の両面を磨く必要があると感じています。優れた能力は優れた人格の上にだけ正しく積みあがると思っています。土台が手抜きだと良い家は建ちません。人格と能力も同じ関係にあります。人格を磨くために第一の習慣~第三の習慣を続けましょう。「相手がWin-Loseだったらどうしよう」は関係なく、自分から行動することが大事です。
まずは目の前にいる相手との関係作りから始めましょう。