本の感想を書くところ

本を読んで思ったこと。感じたこと。

本気を出したいなら、モノの見方を変えて自分が大切にしたいことを知ろう。~七つの習慣①パラダイムと原則

1. はじめに ~頭でっかちだった私が変わった話~

学生の私は、プライドばかり高く理屈っぽい人間でした。そのまま社会に出てしまったため荒波に揉まれに揉まれ、根拠のない自信は全て喪失。モチベーションも維持できず、仕事の成果も上がらず、悪循環の日々を過ごしました。

26歳で私生活に転機があり、「このままではいけない」と強く思いました。それまでの自分の考えを見直すため、たくさんの本を読みました。何のために働くのかを考えました。当時七つの習慣は読んでいませんでしたが、いま振り返ると意識せず七つの習慣に書かれていることに近いことをしています。(どうしてあの時に読まなかったんだろう!)

物事の見方を変えることが出来、自分が大切にしたいことが自覚できた時、自分の中に原則という芯が通ったのだと思います。芯が通ったからこそ根拠のある自信が身に付き、物事に対して本気で向かい合えるようになったのだと思っています。

 

 

2. 見方を変える。あり方を変える。
・状況を変えたければ、自分たちが変わらなくてはなりません。
・自分たちが変わるには、ものの見方を変えなくてはならりません。
・私たちは物事を自分の思い込みのままに見ています。
・ものの見方が変われば、自身の在り方も変わります。逆も然りです。
・ものの見方を変えるためには何が必要でしょうか?

七つの習慣は全てが第一の偉大さ(優れた人格を持つこと)に繋がります。自分のものの見方(パラダイム:物事をどう認識し、理解し、解釈しているか)を理解し、見方を変える方法(パラダイムシフト)を知らなければなりません。自分の態度や行動は、自分のパラダイムが決めています。パラダイムは、人との接し方や人間関係の在り方に大きな影響を及ぼしています。

 


3. 個性主義と人格主義。
・個性主義:個性、社会イメージ、スキル・テクニックで人間関係を円滑にすることが成功の条件。
・人格主義:人間の内面にある人格的なこと(誠意、誠実、謙虚 など)が成功の条件。

本の中には「個性主義は人を惑わし欺く」とあります。この一文だけ見ると、個性主義は良くないものと捉えることができます。ですが、人格主義の土台が築けているのであれば、その上に個性主義の考えを乗せることは可能なのではないかと考えました。個性主義も使いようではないかと思います。

 


4. パラダイムシフトの実体験
様々な書籍でよく見る「新人時代の雑務を詰まらない仕事と見るか、経験を積むチャンスと見るか」はパラダイムシフトの好例です。私も新人時代は一般的な多くの例に漏れず、「自分はエンジニアなのになぜ電話応対や飲み会幹事のような事務仕事をしなければならないのか。仕事だから対応するが、正直やりたくない。」と思っていました。「エンジニアだからプログラムや設計だけできれば良い」という思い込みです。ですが、「仕事だから」と思い雑務も全力で取り組んだところ、エンジニアである前に一社会人であることに気づきました。「技術的なスキルはあくまでツールに過ぎない。」と思えたからこそ、今、プログラムの技術だけでは務まらない組織のマネージャーとして仕事ができています。

 


5. まとめ
七つの習慣を始めるにあたり、「どうあるべきか」ではなく「どうありたいか」が重要ではないでしょうか。自分がどうありたいかを知るために、自分の中の原則を理解し、定期的に見直しをしたいと思います。自分は何を大切に思っているのかを深く理解できたとき、言動も自ずと変わっていくのではないかと思います。