本の感想を書くところ

本を読んで思ったこと。感じたこと。

日々の自己メンテナンスが人生を面白くする。~七つの習慣⑦第七の習慣:刃を研ぐ

1. メンテナンスしてますか?

例えば、社会人になるとパッタリと勉強を止めてしまう人がいます。
日々の業務に追われていたり、授業やテストが無くなったことで遊ぶことに全力を傾けていたり、理由は様々と思います。
全力で遊ぶことはリフレッシュにもなり非常に大事ではありますが、社会人こそ、日々の勉強や自分磨きが大切です。

私も社会に出て数年は自己メンテナンスなどせずに遊んでいました。早く家に帰ってゲームをしたかった!今思うと、勿体ないことをしたなと感じています。
後悔は先に立ちませんが、勿体ないと思えたからこそできることがあると前向きに捉えるようにしています。過去サボった自分を受け入れられているから、今頑張れていると捉えています。始めるのに遅すぎるということは無いと思っています。

2. 私の自己メンテナンス紹介

私が習慣化できている自己メンテナンスを紹介します。

 ・読書
   毎月2~3冊ペースで本を読んでいます。
   週末には湯舟にゆっくりつかりながら読書をしています。
   心身ともにリフレッシュでき、私の中ではとても大事な時間になっています。
   また、書籍から得た知見を見つめなおす時間も大事にしています。
   読書の際はスマホやノートにメモを取るようにし、見直せるようにしました。

 ・運動
   無理の無い範囲で、毎日の生活に運動を取り入れる工夫をしています。
   駅では階段を使うことを心がけたり、一人の時は心持ち速足で歩くようにしています。

 ・早寝早起き
   日付が変わらないうちに寝るようにしています。
   また、休日でも平日と同じ時間に起きるようにしています。
   早寝早起きが習慣になってからは、朝に少し余裕ができました。そこで、RSSリーダーやメルマガで情報収集に当てています。

四つの側面をバランスよく取り入れていくことは中々難しいと感じています。
ですが、無理して始めても続かなければ意味はありません。継続していくことが何よりも重要と考えています。

3. まとめ

第七の習慣を実践するうえで、”やらなきゃいけない”ではなく”やりたい”の気持ちが大事だと感じています。好奇心や探求心は習慣化の原動力だと思います。
好奇心や探求心を持つためには何が必要でしょうか?私は、「ゴール=なりたい自分」をリアルに思い描けているか?どうしてそうなりたいのか?思い描いたゴールは見栄や自己満足ではないのか?といった自問自答が必要だと思っています。
時間は有限です。自分の伸ばしたいところ伸ばすべきところを効率よく伸ばすために、自分を良く知ることが重要です。

「研ぐ(トグ)」には、「磨く(ミガク)」という意味の他、「物事の道理を極める」という意味もあります。
良くメンテナンスされると、理解できることや実現できることが必ず増えます。
できることが増える(=影響の輪が広がる)ことで、人生を面白くできる選択肢が増えます。ワクワクする人生を謳歌するためにも、自分磨きを習慣化しましょう。

全ての習慣を駆使して行動を起こす。どうなる?~七つの習慣⑦第六の習慣:シナジーを創り出す

1. シナジーとは何か?

シナジーを感じたことはあるでしょうか?
身近なものであれば「お酒と料理のマリアージュ」や「オーケストラの演奏」がイメージし易いと思います。
仕事の成果もシナジーが得られた結果だと思っています。リーダーシップを発揮するのが得意な人、調整事は苦手だけどテクニカルスキルでチームを引っ張る人、浅く広くなんでもこなしチームの隙間を埋める人、それぞれの得意分野と個性が活かされることで大きな事を成す(シナジーを創り出す)ことができるのです。

2. 起爆剤は自分という意識を持とう

だれかが受け身の状態では生み出すものは小さいでしょう。相手に協力しているのかもしれませんが、イエスマン状態や指示待ちでは「シナジーを創り出している」とは言えません。自分が中心なのか否かに係わらず、「自分"も"主役の一人なんだ」という意識をもって行動することを心がけています。シナジーはみんなで作り出すものです。
意識した行動には第一の習慣~第三の習慣をどれだけ実践できているかがポイントになると感じます。

3. 頭と心を柔らかく保とう

ある程度の年齢やポジションになると、仕事や考え方に対する"プライド"や"こだわり"が出てきます。これまでに積み上げた経験や成果から生じるものですので自然なものですが、「自分が絶対に正しい!」という考えに陥ったり、視野が狭まる要因にもなり得ます。
リーダーシップを発揮するうえでこだわりは大事だと私は思います。ですが、シナジーを創り出すためには変化に柔軟であるべきだとも感じます。違いを許容し、自分のこだわりに固執しすぎないことも大切です。自らも絶えず変化(進化)をしていかなければならないと感じます。
お互いの違いを認め合い、尊重し、信頼をしていないと100%の協力は難しいでしょう。どこかで「自分だけの利益」を考えることになると思います。「言っていることは正論だけど、気持ちとして納得できない。腑に落ちない。」「この人とはどうしても肌が合わない。分かり合いたくない。」となった場合に、原則に基づいた正しい行動ができる準備はできていますか?
相手がどう動くかどう感じるかをコントロールすることはできませんが、自分がどう受け止めるかは自分次第。頭と心を柔らかくして、相手のボールを反射的に打ち返さず見極める余裕を持ちましょう。

4. まとめ

全ての習慣を総動員して得られる結果がシナジーだと感じています。
お互いのWinを追求し(第四の習慣)、想像を超える成果を生み出す(第六の習慣)。そのために必要不可欠な要素として相互理解(第五の習慣)と自身の成熟(第一~第三の習慣)がある。全てをしっかりと嚙合わせるために、自分の中の判断基準となる原則を持っていること、全体のゴールと自分のゴールが明確になっていることが大切です。
そして、スピーディに行動を起こすこと。迷ったり考えることもありますが、自分で動かなければ何も起こりません。頭と身体をフル稼働させて、積極的に行動をしましょう。

自己満足のコミュニケーションを卒業しよう。~七つの習慣⑥第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

1. 理解が無いコミュニケーションは不幸を招く

「上司や会社が話を聴いてくれない。理解してくれない。」このような理由で会社に不信感を抱き、最終的に退職する事例を何件も見ました。お互いに遺恨が残る不幸な結末だと思います。 このとき上司側は、ほぼ例外無く「あいつは何も分かっていない、話にならない」や「向こうが何も話してくれないから分からない」と言います。
私自身にも身に覚えがあります。最初は聴く体制で会話に臨んでいても、つい途中で(相手の準備ができていないにも関わらず)自分の事例を話してしまうことがあります。そのようなときは大概、話がまとまらなかったり、相手が納得していないような終わり方をしています。何も解決しないどころか、自体が悪化したことさえあります。 特に話を聴く側の人間に「相手を理解し受け止めよう」という覚悟が無いと、良い結末は訪れないと感じます。

2. 理解は何をもたらすのか

「まず理解に徹する」のは何のためでしょうか?
相手を理解をすることが、win-winの関係を築き(第四の習慣)、シナジーを起こすため(第六の習慣)のスタートラインに立つことだと私は思っています。
仕事をする上で自分が部下の場合は、上司の立場・目線で仕事をする。上司の考えを理解することに努める。これを続けると、徐々にさらに上の視点から物事を見ることができるようになります。自分の仕事の質もスピードも劇的に向上します。
また、上司の立場からすると「かわいい部下」となることが多いはずです。上司も人間ですので、面白い仕事や良い仕事は「かわいい部下」に優先して回したくなります。「かわいい部下=仕事ができ、自分のことを理解してくれている信頼できる部下」だからです。 もちろん逆も然りです。上司は部下の立場・目線で指導や指示を出さなければ健全ではありません。

3. "自分から"行動を起こす

自分のことを理解してもらえるかどうかは相手次第です。自分でコントロールできることではありません。自分でコントロールできないことに対して過度な労力を掛けるべきではありません。相手が理解しやすいように最大限の努力をし、あとは相手に委ねるべきです。
逆に、自分が相手のことを理解するかどうかは自分で決められることです。 どうしても理解できない、自分の原則に反していると思えば、妥協点を探して話を早々に切り上げてしまえばよい(低レベルのwin-winまたはNoDeal)のです。
また、自分が話す側に立った場合であれば、ぜひ相手の立場になって話をしましょう。聴く側のことを想って話すことがさらなるコミュニケーションの円滑化に繋がります。自分から起こした行動の結果が「理解される」に繋がります。

4. まとめ

私が参加している地域コミュニティで、怒鳴り散らし相手を屈服させるような手法を取る方がいます。当然、良い結果が生まれたことは一度もありません。
「何も話さない。ただ受け入れるだけ。」や「相手の話を聴かない。自分の意見を押し通す。」といった場面に遭遇することは往々にしてあります。そういったやり方をする方自身は満足・納得しているかもしれませんが、結局は自己満足の域を出ません。お互いが相手を尊重し、敬意をもって接することができて初めてwin-winな関係が築け、自分ひとりではできないことができます。
せっかくのコミュニケーションが自己満足で終わらないようにしたいものです。

そのWinは誰の為?~七つの習慣⑤第四の習慣:Win-Winを考える

1. 相手の為に自分を犠牲にしてはいけない

会社でリーダーになった時、「これからは部下のために仕事をするのが自分の役割」と考えました。 当時の上司からも「自己犠牲。会社のために。部下のために。」というような話をされた記憶もあります。 「なるほど、確かに。」と思い、自分の時間をかなり削りました。部下からの月報やメールで休みの日を一日使うこともざらにありました。
当然、家族と接する時間も少なくなります。家にいるのに父親はずっとパソコンに向かっている。この状況で誰が幸せになったのか。 少なくとも、「自分の本当の幸せ」は考えていなかったと思います。 「相応の給料は貰えている」と思っていましたが、自分を納得させるための良い訳だったのかもしれません。 全てを否定する訳ではありませんが、自分の考えと行動はかなり極端だったと思います。

2. 相手を理解するために、自分のことを知ろう

自分のことについて、どれくらい考えたことがありますか? 自分のことを本気で考えられないと、「自分も相手も幸せになる」という考えには至れないのではないでしょうか。 Win-Winは「お互いに相手のことを第一に考える」ではなく、「お互いが自分の利益の為に相手と協力する」ことだと思います。
自分の利益をとことんまで追求した結果、お互いが幸せになる。そのためには、まず初めに自分のことを深く理解する必要があります。
だからこそ、第一の習慣~第三の習慣が不可欠であり、自立が必要なのだと思います。

3. 相手に共感できてますか?

自分のことを知ると共に、相手に共感できなければWin-Winは実現しません。
自分にとっては取るに足らないこと・どうでもいいことでも、相手にとっては重要かもしれない。 自分の中の正解が相手にとっての正解とイコールになるとは限りません。
相手が何を大事にしており、どんなゴールを思い描いているのか。想像するのではなく、話し合うことが大事です。
「相手の方から自分を理解してほしい」と思うことは自然だと思います。ですが、まずは自分が胸襟を開き相手に共感することから始めましょう。 心を開いて接してくれているとお互いに感じられたとき、警戒心や損得勘定のないコミュニケーションが始まります。

4. まとめ

近江商人の心得に『三方良し』という言葉があります。


【三方良し】
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。
売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。

引用元:デジタル大辞泉

この考えがWin-Winの理想形なのではないかと感じています。
理想の形を築くためには、人格と能力の両面を磨く必要があると感じています。優れた能力は優れた人格の上にだけ正しく積みあがると思っています。土台が手抜きだと良い家は建ちません。人格と能力も同じ関係にあります。人格を磨くために第一の習慣~第三の習慣を続けましょう。「相手がWin-Loseだったらどうしよう」は関係なく、自分から行動することが大事です。
まずは目の前にいる相手との関係作りから始めましょう。

忙しいと余裕が無くなる。だけど、その忙しさは自分で作り出していませんか?~七つの習慣④第三の習慣:最優先事項を優先する

1. 緊急で重要な仕事に振り回されると負のスパイラルが生じる

一時期、緊急で重要な仕事(第一領域の活動)に振り回されて睡眠時間や休日を削って仕事をしていました。特に部下が関係することが多かったと記憶しています。部下からの愚痴や客先トラブル等々。早急に話を聞き解決を図らないと取り返しのつかないトラブルに発展する可能性があります。

早急な解決のために、部下には事細かに指示を出していました。私が頭と手を動かし、部下はその通りに動いてもらうことが解決の唯一の方法と勘違いをしていました。
対応には時間はもちろん気力体力を大きく割かねばなりませんでした。家族や友人と過ごす時間も減り、私自身もイライラしていたと思います。常にイライラしているので、部下のちょっとしたミスにも過剰反応するようになっていました。
部下としては、怒られるのでギリギリまで報告・相談はしない。トラブルが起こって初めて、「実は・・・」という話になる。私としては「なぜ今更そんな話をするんだ!」となる。部下と日ごろからコミュニケーションを交わし根本解決や予防すること(第二領域の活動)もできず、悪循環に陥っていたように思います。また、このような状態なので、休日は何をする訳でもなく気付いたら一日が終わる(第四領域の活動)ような日々でした。

2. 負のスパイラルを脱した際に起こったパラダイムシフト

ある時、「マイクロマネジメント」という言葉を知りました。当時の私のやり方とピッタリ一致しており、ぞっとしました。
自分がいくら頭と手を動かしても、部下自身が動かなければ結果は出ない。やるかどうかを決めるのは部下自身。「自分がリーダーだから自分でやらねば」と思っていたことは、大半が自分で直接コントロールできることではなかったと気付けたことは私にとって非常に幸いなことでした。

考え方が変わったことで仕事のやり方も変わり、現在は第二領域の活動に当てる時間を大事にできています。第二領域の活動の中でも、ゴールを思い描けている(第二の習慣)ため「今すぐやるのか、後でもいいのか」が判断できている。自分がやりたいと思って取り組むので、主体的に取り組めていると感じています。(※このブログ執筆も、私にとっては第二領域の活動で楽しんで取り組めています。)

3. ”自分でやらない”も程々に。

「仕事に責任を持つ=全部自分でやる」ではありません。自分以外のリソースがあり自分がリーダーの立場であれば、積極的に人に任せるようにしています。自分一人で出せるアウトプットには限界がありますが、チームで最適化ができればアウトプットの質も量も跳ね上がります。
また、任せ任されることでお互いに成長を促すことも大事だとわかりました。

ただし、他人からの頼まれごとは断り続けるとその後の人間関係に亀裂を生じかねません。自分にとっては取るに足らない仕事でも、相手からすれば重要かもしれません。その時はどうでもよいと思っても、長い目でみれば重要かもしれません。反応的な判断をせず、結果を想像して判断をしていきたいと思っています。

4. まとめ

日々の忙しさに比例して、第四領域の活動の魅力は上がると感じます。第四領域の活動の誘惑に打ち勝つためには第一の習慣と第二の習慣が身についていなければならない。しかし、第一の習慣と第二の習慣を理解してから第三の習慣を始めるのではスピード感が無くなってしまう。
であれば、第一の習慣、第二の習慣と分けて考えず、全てを一連の流れとして捉えた方が自然です。 時間管理のマトリクスのうち、第二領域以外の活動をゼロにすることは不可能です。しかし、自分が思い描くゴールを基準とすれば、自分に合ったやり方やバランスが自然と見つかると思います。全ての習慣に言えることですが、実践し反省し次につなげることが重要です。PDCA、回していますか?

終わりを思い描くことは自分自身を知ること。~七つの習慣③第二の習慣:終わりを思い描くことから始める

1. 人生の終わりを思い描くのはたいへん。では、もっと近いゴールなら?

人生の終わり。正直なところ、ピンと来ていません。自分の葬儀の弔辞・・・難しい。ですが、もっと近いゴールならいかがでしょうか。私は、「遠い未来のイメージはぼんやりでもOK」「5年後のイメージは出来る限り明確に思い描く」を心がけています。

5年後の姿から逆算して、今年立てた目標は5年後の姿を実現するためのプロセスとして妥当なのかを想像して行動します。この営みによって未来をよりリアルにイメージでき、目標を自分事として自覚することができると感じています。この「自分は5年後にどうなっていたいか」は部下の目標・評価面談を行う際にも活用しています。部下の未来の姿を共有することで、部下の目標も自分事のように捉えられるようになったと感じています。部下の目標達成(=成長)が私自身も成長させてくれることを実感しています。

 

2. なぜ、終わりを思い描くのだろう?

終わりを思い描く目的は、「間違った方向に進まないため」の他に「シンプルに考え行動できるようにするため」もあると感じました。どんなに立派な想いを持っていても、行動し実現できなければ意味は薄いと思います。今すぐやるべきことと後回しでも良いことを区別し、すべきことがシンプルになると、行動がしやすくなります。わかりやすいゴールがあるとモチベーションが保ちやすく、主体的に行動しやすいと感じます。そういった面からも、終わりを思い描くことから始めることが良いのではないかと感じました。

 

3. ゴールに向かって走り出し、走り続けるには?

「定めたゴールがどれだけ自分事として自覚できているか」が非常に大事だと感じます。他人に指示されたゴールや言わされた目標は自分事とは感じにくいものです。「自分のために自分で決める」ことが必要です。

また、考えすぎないことも重要だと思っています。どんなに小さなことでも良いので、アウトプットを継続して出すことがモチベーションに繋がります。時には「とりあえずやってみる」も有効です。努力の方向さえ合っていれば問題無いと思います。

 

4. 共有しよう!

私は、「思い描いた終わりは共有したほうが良い」と思っています。誰かと共有することで宣伝効果(目標を周りに伝えることでその目標を達成しやすくなる心理学的効果)が得られます。また、外部発信することで応援してくれる人や協力してくれる人が必ず現れます。私がリーダーに就任する際にも、後押ししてくれた方がいました。誰かが自分を知っていてくれて応援してくれている、それだけで心強く安心感があります。

 

5. まとめ

ブログタイトルの通り、終わりを思い描くためには自分自身のことを深く理解することが欠かせないと感じています。自分を知ったうえで終わりが思い描けているからこそ、どのような場面でも自分の意思で決断をすることができるのだと思います。決断ができないと、迷ってばかりで先に進めないか、他人に自分の人生を委ねることになります。その状態では、仮に自分に不利益があったとしたら納得し受け入れることはできないでしょう。他人の所為にし、良い方向に進むことはありません。

終わりを思い描くために、自分の中にブレない原則をもって進めることが重要です。自分の大事なものや価値観を自覚するために、想像力を養いたいと感じました。 

主体的とは自分らしくあること?~七つの習慣②第一の習慣:主体的である

1. 自分事だと思えた瞬間、世界が変わった。

 新人時代の私にとって、仕事は「やらされるもの」でした。言われたことは全力でやるが言われた以上はやらない。当然、仕事が面白いと感じることは無く、よく居眠りもしていました。(今改めて振り返ると、最悪ですね!)

ですが、いまは仕事がすごく楽しい。チャレンジしたいことも過去とは比べ物にならないほどあります。この差は何か?人生や仕事に対する見方が変わったことで、「仕事とは自分からやること」だと深く理解できたことが変化の理由だと確信しています。

見方が変わると状況の変化も早かったと感じています。結婚を機に転職し、その翌年にリーダー就任。社内で最年少のリーダーでした。立場が変わると視野が広がり、見える世界も変わってきます。自分が変わることで環境が変わり、環境の変化がさらに自分を成長させてくれたと思います。

 

 

2. 自覚とセルフパラダイム

私たちは「自分に対するものの見方(セルフパラダイム)を自覚する」ことによって、物事を客観的に考察することができます。セルフパラダイムは私たちの態度や行動を左右し、他者に対する見方や接し方にも影響を及ぼします。

原則に基づいたパラダイムに従って客観的に物事を見ることが理想的な姿だと思います。しかし、私たちは物事を見る際つい反射的に(何も考えずに)行動し言葉を発してしまうことが度々あります。たとえば・・・

 ・彼が遅刻の常習犯なのは時間に対する考えが甘いからだ。

 ・現場のリーダーにマネジメントの才能が無い。おかげで残業続きだ。

仕事が忙しいとき、部下がミスをするとついイラッとして口調が荒くなってしまいます。ですが、そのようなときこそ「刺激に対して即応する」のではなく、 「自らの原則に基づいた反応を常に選択する」ようになりたいものです。

 

 

3. 主体性とは何だろうか?

本の中に、「主体性を持つということは人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任を取ること」とあります。 問題を他人の所為にしないこと、問題解決のために自分ができること・やるべきことを考え行動することだと思います。 

 

人間は自分の人生を描く画家である。あなたを作ったのはあなた。これからの人生を決めるのもあなた。(アルフレッド・アドラー

 

 

4. 影響の輪を広げるなら、他者に与える影響も良くしたい。

父親そして組織のマネージャーという役割を持つ私としては、「子供の教育、部下育成」に大きな関心を抱いています。ですが、成長するかどうかを選ぶのは当人なので直接影響を及ぼすことは出来ない範囲です。

「親の背を見て子は育つ」という言葉があります。「子供(部下)は親(上司)の日常的な言動や考え方に影響され、その習慣を意識せずに身につけてしまう」ということかと思います。これは良い習慣だけでなく悪い習慣も等しく影響を及ぼします。

自分自身のことは、自らの行動がダイレクトに反映されるため行動も起こしやすい。本を読み知見を得る、資格を取得する、衣食嗜好品に良いものを選ぶといった行動になると思います。正しい原則に基づいた言動を取ることが影響の輪を健全に広げていく唯一の行動だと感じています。

 

 

5. まとめ。

他人の指示通りに動いた方が楽だと思います。ですが、つまらない。自分で道を切り開いていく人生のほうがワクワクしませんか?人生の最後に「楽しい人生だった、悔いのない人生だった」と言うためのスタートラインが第一の習慣だと私は思います。しかし、主体的であることがいつの間にかただの我が儘ってしまわないように自律することが重要なのではないかと思います。