主体的とは自分らしくあること?~七つの習慣②第一の習慣:主体的である
1. 自分事だと思えた瞬間、世界が変わった。
新人時代の私にとって、仕事は「やらされるもの」でした。言われたことは全力でやるが言われた以上はやらない。当然、仕事が面白いと感じることは無く、よく居眠りもしていました。(今改めて振り返ると、最悪ですね!)
ですが、いまは仕事がすごく楽しい。チャレンジしたいことも過去とは比べ物にならないほどあります。この差は何か?人生や仕事に対する見方が変わったことで、「仕事とは自分からやること」だと深く理解できたことが変化の理由だと確信しています。
見方が変わると状況の変化も早かったと感じています。結婚を機に転職し、その翌年にリーダー就任。社内で最年少のリーダーでした。立場が変わると視野が広がり、見える世界も変わってきます。自分が変わることで環境が変わり、環境の変化がさらに自分を成長させてくれたと思います。
2. 自覚とセルフパラダイム。
私たちは「自分に対するものの見方(セルフパラダイム)を自覚する」ことによって、物事を客観的に考察することができます。セルフパラダイムは私たちの態度や行動を左右し、他者に対する見方や接し方にも影響を及ぼします。
原則に基づいたパラダイムに従って客観的に物事を見ることが理想的な姿だと思います。しかし、私たちは物事を見る際つい反射的に(何も考えずに)行動し言葉を発してしまうことが度々あります。たとえば・・・
・彼が遅刻の常習犯なのは時間に対する考えが甘いからだ。
・現場のリーダーにマネジメントの才能が無い。おかげで残業続きだ。
仕事が忙しいとき、部下がミスをするとついイラッとして口調が荒くなってしまいます。ですが、そのようなときこそ「刺激に対して即応する」のではなく、 「自らの原則に基づいた反応を常に選択する」ようになりたいものです。
3. 主体性とは何だろうか?
本の中に、「主体性を持つということは人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任を取ること」とあります。 問題を他人の所為にしないこと、問題解決のために自分ができること・やるべきことを考え行動することだと思います。
人間は自分の人生を描く画家である。あなたを作ったのはあなた。これからの人生を決めるのもあなた。(アルフレッド・アドラー)
4. 影響の輪を広げるなら、他者に与える影響も良くしたい。
父親そして組織のマネージャーという役割を持つ私としては、「子供の教育、部下育成」に大きな関心を抱いています。ですが、成長するかどうかを選ぶのは当人なので直接影響を及ぼすことは出来ない範囲です。
「親の背を見て子は育つ」という言葉があります。「子供(部下)は親(上司)の日常的な言動や考え方に影響され、その習慣を意識せずに身につけてしまう」ということかと思います。これは良い習慣だけでなく悪い習慣も等しく影響を及ぼします。
自分自身のことは、自らの行動がダイレクトに反映されるため行動も起こしやすい。本を読み知見を得る、資格を取得する、衣食嗜好品に良いものを選ぶといった行動になると思います。正しい原則に基づいた言動を取ることが影響の輪を健全に広げていく唯一の行動だと感じています。
5. まとめ。
他人の指示通りに動いた方が楽だと思います。ですが、つまらない。自分で道を切り開いていく人生のほうがワクワクしませんか?人生の最後に「楽しい人生だった、悔いのない人生だった」と言うためのスタートラインが第一の習慣だと私は思います。しかし、主体的であることがいつの間にかただの我が儘ってしまわないように自律することが重要なのではないかと思います。